屋上防水の改修で最も多い質問が「ウレタン防水とシート防水、どちらがいいのか」です。結論はシンプルで、平場が広く障害物が少ない屋上はシート防水、設備や配管が多く形状が複雑な屋上はウレタン防水が基本の使い分けです。この記事では、判断の根拠と費用・工期・耐用年数の違いを解説します。
2つの工法の性格の違い
ウレタン防水は液状の材料を塗り重ねて防水層をつくる工法です。液体なので複雑な形状にも追従でき、継ぎ目のない防水層ができます。一方で膜厚が職人の塗りに依存し、規定厚を確保する管理が品質の生命線です。硬化待ちがあるため工期は比較的長めです。
シート防水(塩ビシート)は工場生産のシートを敷いて固定する工法です。膜厚が均一で品質が安定し、乾燥待ちが少ないため工期を短縮できます。一方で、複雑な形状の納まりはシートの成形・役物処理が必要で、障害物が多いほど手間が増えます。詳しくはシート防水工事の徹底解説ページをご覧ください。
屋上の条件別・向き不向き
- 広くて平坦、障害物が少ない → シートが有利。施工が速く、単価も安定します
- 室外機・配管・架台が多い → ウレタンが有利。塗って納められるため、障害物ごとの役物処理が不要です
- 既存防水が膨れを繰り返している → 機械固定のシートが有利。下地と縁を切る絶縁工法のため、湿気の影響を受けにくい構造です
- 音を出せない建物 → ウレタンまたは接着工法のシート。機械固定はアンカー打設音が出ます
- 歩行・利用の多いバルコニー → 用途によります。歩行仕様の選択肢は両工法にあります
費用と耐用年数の目安
材工の㎡単価は、ウレタン(通気緩衝工法)とシート(機械固定)で大きな差はなく、いずれも数千円/㎡台です。当社のシート防水は塩ビ機械固定・材工5,500円/㎡〜を目安にしています。耐用年数はウレタンで10〜13年、塩ビシートで12〜15年程度が一般的な目安です(環境・メンテナンスによる)。
注意したいのは、単価より「面積と形状に対する適性」のほうが総額を左右することです。障害物だらけの屋上にシートを選ぶと役物処理で割高になり、広大な平場をウレタンで塗ると工期と人工で割高になります。
複合という現実解
実際の改修では「平場はシート、設備廻りや複雑な部位はウレタン」という複合仕様も多く採用されます。工法を1つに決め打ちせず、屋上を部位ごとに見て仕様を組むのが、コストと品質のバランスが最も良い方法です。
iCraftにご相談ください
合同会社iCraftは、シート防水・ウレタン防水の両方を施工しており、屋上の形状と使われ方から最適な工法(複合含む)をご提案します。シートありきの提案はしません。東京・埼玉・千葉・神奈川、数十㎡の小面積から対応、現地調査・お見積りは無料です。
