劣化した土間コンクリートの改修には、既存の上に新しいコンクリートを打つ「増し打ち」と、撤去してから打ち直す「打ち直し」の2つの方法があります。費用と工期では増し打ちが有利、確実性と高さの自由度では打ち直しが有利——これが基本構図です。この記事では判断の手順を解説します。
増し打ちのメリットと成立条件
増し打ちは撤去・斫り・ガラ処分の費用と日数を丸ごと省けるため、総額を大きく抑えられます。ただし成立には条件があります。
- 既存土間が健全であること: 沈下や進行中のひび割れがある土間の上に打っても、動きが新しい層に伝わり再発します。
- 厚さ60mm程度を確保できること: コンクリートの増し打ちは薄すぎると割れやすく、一般に60mm程度からが目安です。それより薄い調整はモルタルやセルフレベリングの領域です。
- 床が上がっても納まること: 建具の下端、既存床との取り合い、天井高、スロープ勾配。60mm以上床が上がることを許容できるかは、事前に必ず確認が必要です。
また、増し打ちで最も重要なのは打継ぎ処理です。既存面の目荒らし・清掃・吸水調整を省くと、新旧が一体化せず浮き・剥離の原因になります。
打ち直しを選ぶべきケース
- 既存土間が沈下している、下の路盤から動いている
- 床の高さを上げられない(既存レベルのまま新しくしたい)
- 配管の更新やピットの改修など、床下に手を入れる工事がある
- 用途変更で必要な厚さ・配筋仕様が変わる(重量物を載せる等)
撤去・処分費はかかりますが、路盤の転圧からやり直せるため、原因ごと解消できる確実性があります。
費用の考え方
見積りを比較するときは、㎡単価ではなく内訳を見てください。打ち直しには「撤去・斫り」「ガラ運搬・処分」「路盤調整」が含まれ、増し打ちには「打継ぎ処理」が含まれているはずです。逆に、増し打ちの見積りに打継ぎ処理(目荒らし・プライマー等)の記載がない場合は、品質面を確認したほうが安全です。金鏝仕上げの手間相場など、費用の詳細は土間コンクリート工事の徹底解説ページにまとめています。
判断フロー(簡易版)
- 既存土間は沈下・進行性のひび割れがあるか → あるなら打ち直し
- 床が60mm以上上がっても納まるか → 納まらないなら打ち直し(または薄層調整)
- 床下の工事(配管・ピット)はあるか → あるなら打ち直し
- 上記すべてクリア → 増し打ちが有力。打継ぎ処理の品質を確認
iCraftにご相談ください
合同会社iCraftは、増し打ち・打ち直しの両方を自社施工しており、現地調査で既存土間の状態を確認したうえで、理由付きでどちらかをご提案します。撤去からセルフレベリング等の後工程まで一括対応。東京・埼玉・千葉・神奈川、現地調査・お見積りは無料です。
