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GLOSSARY

建築用語集

土間・左官・防水・シーリング工事の専門用語を、施工者の目線で解説します。見積書や打ち合わせに出てくる言葉の意味を確認したいときにどうぞ。

土間・コンクリート(16語) 左官(16語) 防水(17語) シーリング(16語)

CONCRETE土間・コンクリート

土間コンクリートどまコンクリート
地面や既存スラブの上に直接打設してつくる床のコンクリート。打設後に鏝で表面を押さえる「押え」までを含めて土間工事と呼ぶ。
生コン(レディーミクストコンクリート)なまコン
工場で練り混ぜてミキサー車で現場に運ぶ、固まる前のコンクリート。呼び強度・スランプ・骨材寸法を指定して発注する。
呼び強度よびきょうど
生コン発注時に指定する強度の等級。数字が大きいほど強い。土間では18〜27N/mm²程度がよく使われる。
スランプスランプ
生コンの軟らかさを表す値(cm)。大きいほど流動的で施工しやすいが、強度や収縮の面では不利になる。
金鏝仕上げかなごてしあげ
硬化途中のコンクリート表面を金属鏝で数回に分けて押さえ、緻密で平滑な面に仕上げる方法。土間の標準仕上げ。
刷毛引き仕上げはけびきしあげ
表面に刷毛目の細かい凹凸を付ける仕上げ。滑り止めになるため駐車場やスロープ、屋外通路に使われる。
トロウェル(機械鏝)トロウェル
エンジンやモーターで回転する羽根でコンクリートを押さえる機械。広い土間の金鏝仕上げに使う。
ブリーディングブリーディング
打設後、コンクリート中の水が表面に浮いてくる現象。この水が引くタイミングを見て押えを行う。
レイタンスレイタンス
ブリーディング水とともに表面に浮いて固まった脆弱な層。打継ぎ前に除去しないと接着不良の原因になる。
ワイヤーメッシュ(溶接金網)ワイヤーメッシュ
鉄線を格子状に溶接した網。土間コンクリートに敷き込み、ひび割れの幅を抑え床の一体性を保つ。
かぶり厚かぶりあつ
鉄筋・金網からコンクリート表面までの距離。不足すると鉄筋が錆びやすくなる。スペーサーで確保する。
誘発目地ゆうはつめじ
乾燥収縮によるひび割れを意図した位置に集める目地。断面を弱くしておくことで、そこにひびを「誘発」させる。
伸縮目地しんしゅくめじ
温度変化によるコンクリートの伸び縮みを吸収する目地。既存構造物との取り合いや長い土間に設ける。
打継ぎうちつぎ
先に打ったコンクリートと後から打つコンクリートの継ぎ目。目荒らしや清掃などの処理で一体化を図る。
増し打ちましうち
既存のコンクリートの上に新しいコンクリートを重ねて打つこと。土間のかさ上げ・改修で使われる。一般に60mm程度以上の厚さが必要。
養生ようじょう
打設後のコンクリートを急乾燥・凍結・振動から守ること。初期の養生が強度とひび割れを大きく左右する。

PLASTERING左官

左官工事さかんこうじ
モルタルや漆喰などの材料を鏝で塗って仕上げる工事の総称。床・壁・下地づくりから意匠仕上げまで幅広い。
モルタルモルタル
セメントと砂を水で練った材料。下地調整・勾配づくり・仕上げまで、左官工事の基本材料。
調合(配合)ちょうごう
セメントと砂の混合比率。用途により1:2〜1:3などを使い分ける。富調合ほど強度が高いが収縮も大きい。
セルフレベリング材セルフレベリングざい
自己流動性を持つ床下地材。流し込むと自ら水平に広がり、平滑な床下地をつくる。SL材・レベラーとも呼ばれる。
不陸ふりく
床や壁の表面の凹凸・傾きのこと。「不陸調整」は表面を平らに直す作業を指す。
鏝(こて)こて
左官材料を塗り付け、均し、押さえる道具。金鏝・木鏝・角鏝・柳刃など用途別に多くの種類がある。
鏝押えこておさえ
塗り付けた材料やコンクリート表面を鏝で押さえて締め、平滑にする作業。タイミングの見極めが品質を決める。
カチオン系補修材カチオンけいほしゅうざい
プラスの電荷を持つ樹脂入りセメント材料。マイナスに帯電した下地に強力に密着するため、薄塗りの下地調整に使われる。
プライマープライマー
下地と材料の接着を確保するための下塗り材。左官・防水・シーリングいずれでも品質を左右する。
ラスラス
モルタルの付着を良くするための金網。木造下地にモルタルを塗る際に張る。
モールテックスモールテックス
ベルギー生まれの薄塗りセメント系仕上げ材。厚さ2〜3mmで防水性と柔軟性を持ち、家具から床壁まで施工できる。
ビールストーンビールストーン
骨材(ガラス・石など)を混ぜたセメント系材料を塗り付け、研ぎ出して仕上げる意匠床。テラゾー調の表情が特徴。
ジョリパットジョリパット
アクリル系の意匠性塗り壁材。パターンの自由度が高く、外壁・内壁の仕上げに広く使われる。
漆喰しっくい
消石灰を主原料とする伝統的な塗り壁材。調湿性・抗菌性があり、独特の白い質感が特徴。
珪藻土けいそうど
植物性プランクトンの化石を主原料とする塗り壁材。高い調湿性能を持つ。
水勾配みずこうばい
水を排水口へ流すための床の傾き。一般に1/100〜1/50程度。モルタルや土間コンクリートでつくる。

WATERPROOFING防水

シート防水シートぼうすい
塩ビやゴムの防水シートを敷いて面で水を遮る工法。工場生産のため膜厚が均一で品質が安定する。
塩ビシートえんビシート
塩化ビニル樹脂製の防水シート。ジョイントを熱風で溶かして融着でき、接合部の信頼性が高い。現在のシート防水の主流。
機械固定工法きかいこていこうほう
ディスクと鋼板でシートを下地に固定する工法。既存防水層を撤去せず施工でき、下地の湿気の影響も受けにくい。
接着工法せっちゃくこうほう
接着剤でシートを下地に全面貼り付けする工法。薄く軽く納まるが、下地の乾燥と平滑さが前提。
ウレタン防水ウレタンぼうすい
液状のウレタン樹脂を塗り重ねて防水層をつくる工法。複雑な形状に追従でき、継ぎ目のない防水層になる。
通気緩衝工法つうきかんしょうこうほう
ウレタン防水で、通気シートを敷いてから塗る工法。下地の湿気を脱気筒から逃がし、膨れを防ぐ。改修向き。
FRP防水エフアールピーぼうすい
ガラス繊維と樹脂で防水層をつくる工法。硬く耐摩耗性が高いため、住宅のバルコニーで定番。
アスファルト防水アスファルトぼうすい
アスファルトを含んだシートを積層する伝統的な防水。耐久性が高く、押えコンクリートと組み合わせて屋上に使われてきた。
かぶせ工法(カバー工法)かぶせこうほう
既存の防水層を撤去せず、上から新しい防水層をつくる改修方法。撤去費と工事中の雨リスクを抑えられる。
絶縁工法ぜつえんこうほう
新しい防水層を下地と密着させず、縁を切って施工する工法。下地の動きやひび割れ、湿気の影響を受けにくい。
脱気筒だっきとう
防水層の下にたまる湿気(水蒸気)を外へ逃がす筒状の部材。膨れの防止に必須。
ドレンドレン
屋上・バルコニーの排水口。防水の弱点になりやすく、改修時は既製の「改修用ドレン」で確実に納める。
立上りたちあがり
床面から壁状に立ち上がった防水の部位。パラペットや壁との取り合い部分で、雨漏りの多発ポイント。
パラペットパラペット
屋上の外周に立ち上がった低い壁。頂部の笠木や壁面の劣化が雨漏りの原因になりやすい。
笠木かさぎ
パラペットや手すり壁の頂部に被せる仕上げ材(金物)。継ぎ目や固定ビスから水が入りやすい。
トップコートトップコート
防水層の表面を紫外線から守る保護塗装。5年前後での塗り替えで防水層本体を延命できる。
陸屋根りくやね・ろくやね
ほぼ水平な屋根のこと。ビル・マンションの屋上が代表。防水層で雨水を処理する前提の構造。

SEALINGシーリング

シーリング(コーキング)シーリング
部材の継ぎ目(目地)に弾性材料を充填し、止水と動きの吸収を行う工事・材料。実務上コーキングとほぼ同義。
目地めじ
部材と部材の継ぎ目・隙間。外壁パネルの目地、サッシ廻り、打継ぎ部などがシーリングの対象になる。
変成シリコーンへんせいシリコーン
耐候性が高く上から塗装もできる万能型のシーリング材。外壁の目地・改修打替えの主力。ガラス用のシリコーンとは別物。
ポリウレタン系シーリングポリウレタンけい
密着性が高く塗装との相性が良いシーリング材。紫外線に弱いため塗装で保護する前提で使う。
シリコーン系シーリングシリコーンけい
ガラス・水廻り用のシーリング材。撥水成分により上から塗装できないため、外壁の塗装面には使えない。
ノンブリードノンブリード
可塑剤が表面に染み出さないタイプのシーリング材。上に塗装する目地では必須。染み出すと塗膜が汚染される。
1成分形(1液)いちせいぶんけい
空気中の湿気などで硬化するシーリング材。カートリッジのまま使え、少量・部分施工に向く。
2成分形(2液)にせいぶんけい
基剤と硬化剤を撹拌して使うシーリング材。大量施工で経済的。専用の撹拌機とガンを使う。
プライマー(シーリング用)プライマー
シーリング材と被着面の接着を確保する下塗り材。塗り残し・オープンタイム不足は剥離の主因。
バックアップ材バックアップざい
目地の深さを調整する発泡材。三面接着の防止と材料量の適正化を兼ねる、見えなくなるが重要な部材。
ボンドブレーカーボンドブレーカー
目地底に貼る絶縁テープ。目地が浅くバックアップ材が入らない場合に三面接着を防ぐ。
二面接着にめんせっちゃく
シーリング材を目地の両側面だけに接着させる納まり。目地の動きに追従できる正しい姿。
三面接着さんめんせっちゃく
目地底まで接着してしまった状態。部材が動くと材料が引きちぎられ、早期破断の原因になる。
ワーキングジョイントワーキングジョイント
温度変化や地震で動きの大きい目地。二面接着と高い追従性が必須。金属パネルやALCの目地が代表。
打替えうちかえ
劣化した既存シーリングを撤去し、新しく充填し直す改修方法。原則はこちら。既存の上に足す「増し打ち」と区別される。
ヘラ押えヘラおさえ
充填したシーリング材をヘラで押さえ、加圧密着と表面仕上げを行う工程。仕上がりの美しさはここで決まる。
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