土間コンクリートの打設工程を職人が解説【準備から仕上げまで】

工場・倉庫・駐車場・建物内の床面を形成する土間コンクリート打設は、見た目はシンプルに見えますが、精度の高い施工には多くのノウハウが必要です。

打設前の準備工程

1. 地盤確認・整地

打設面の地盤を確認し、軟弱地盤は改良します。砕石を敷き均して締め固め(転圧)し、安定した下地を作ります。

2. 配筋・型枠設置

設計仕様に基づいて鉄筋を組み(配筋)、打設範囲を囲む型枠を設置します。配筋の間隔・かぶり厚さが強度を決める重要な要素です。

3. 墨出し・レベル設定

仕上げ高さ(レベル)をレーザー測定器で設定し、均しの基準となるレベルポインターを設置します。

コンクリート打設工程

4. 生コンクリートの受け入れ検査

ミキサー車から受け入れる際に「スランプ試験」「空気量試験」「温度測定」を実施。設計値に合致することを確認します。

5. 打設・締め固め

ポンプ車でコンクリートを圧送し、均一に打設します。バイブレーターを使って空気泡を除去し(締め固め)、密実なコンクリートを形成します。

6. 均し・タンピング

設定レベルに合わせて表面を均します。タンピングで骨材を沈め、表面の品質を高めます。

仕上げ工程

7. 木鏝・金鏝仕上げ

コンクリートが適切な硬化段階に達したら、鏝(こて)で表面を仕上げます。

  • 金鏝仕上げ:金属鏝で滑らかな鏡面状に仕上げる。室内・塗床下地に最適。
  • 刷毛引き仕上げ:刷毛で表面に凹凸をつける。屋外・スロープに適した滑り止め仕上げ。

8. 養生

打設後は養生シートで覆い、急激な乾燥・直射日光・凍結から保護します。適切な養生が強度発現に直結します。

よくある質問

Q. 打設後どのくらいで床が使えますか?
A. 歩行は1〜3日目安、重機・車両の走行は7日以上、設計強度発現は28日が目安です。気温・コンクリートの種類によって変わります。
Q. 夏と冬で施工に違いはありますか?
A. はい。夏は急激な乾燥防止(散水養生・日除け)、冬は寒中コンクリート対策(加熱養生・防凍材使用)が必要です。

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