セルフレベリング工法とは?特徴・用途・施工手順を職人が徹底解説

「セルフレベリング」とはその名の通り、材料が自らの重力で水平に広がっていく性質を利用した床面平滑化工法です。従来の左官・モルタル工法と比べて、精度・工期・品質の均一性において大きなアドバンテージがあります。

セルフレベリング工法の仕組み

流動性の高い専用材料(セルフレベリング材)を床面に流し込むと、材料が重力に従って自然に広がり、水平面を形成します。熟練職人が手で均す従来工法と違い、材料の特性を利用するため、施工者の技量による品質差が出にくいのが大きな特長です。

セルフレベリング材の種類

石膏系セルフレベリング材

  • 流動性が高く施工しやすい
  • 硬化が速い(数時間で歩行可能)
  • 耐水性に難あり(湿気の多い場所は不向き)
  • 主用途:室内床の下地(乾燥した環境)

セメント系セルフレベリング材

  • 耐水性・耐荷重性が高い
  • 屋外・湿潤環境でも使用可能
  • 主用途:工場・倉庫・駐車場・湿潤箇所

セルフレベリング工法が最適な場面

  • 塗床(エポキシ・ウレタン塗床)の下地づくり
  • フローリング・タイル直貼りの下地
  • OAフロア設置前の床面平滑化
  • リノベーション時の床下地補修・再構築
  • 既存床の不陸(凸凹)修正

施工手順

  1. 下地処理:ゴミ・油分・脆弱部を除去し、プライマーを塗布
  2. 目地処理:大きな隙間・亀裂を先行補修
  3. 墨出し・レベル確認:打設高さのレベルを設定
  4. 材料の混合:所定の水量で撹拌し、均一な流動体にする
  5. 流し込み:隅から順に材料を流し込み、空気を抜きながら広げる
  6. 養生:直射日光・通風を避け、所定の時間養生する
  7. 精度確認:レーザーレベル・定規で仕上がり精度を確認

よくある質問

Q. 施工後どのくらいで仕上げ材を貼れますか?
A. 石膏系は歩行可能まで2〜4時間、仕上げ材施工可能まで約24時間が目安です。セメント系は24〜48時間が目安。気温・湿度によって変わります。
Q. 既存床の上から施工できますか?
A. 下地の状態によりますが、多くの場合は既存床を撤去せずに施工可能です。プライマーの密着性確認が重要です。現地調査でご確認します。

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