金鏝仕上げと刷毛引き仕上げの違い:用途・特徴・選び方を解説

コンクリートを打設した後の「表面仕上げ」には複数の種類があります。中でも最もよく使われる「金鏝仕上げ」と「刷毛引き仕上げ」の違いを解説します。

金鏝仕上げ(かなごてしあげ)

金属製の鏝(コテ)でコンクリート表面を何度も押さえ、滑らかな光沢のある仕上がりにする工法です。

特徴

  • 表面が平滑・光沢があり美観に優れる
  • 密実な表面で耐摩耗性が高い
  • 掃除・清掃がしやすい
  • 水はけが平坦(勾配がなければ水が溜まりやすい)

向いている用途

  • 工場・倉庫・物流センターの床(フォークリフト走行面)
  • 室内駐車場・機械室の床
  • 塗床(エポキシ・ウレタン)の下地
  • 美観を重視する商業施設の床

刷毛引き仕上げ(はけびきしあげ)

金鏝で均した後、刷毛(ブラシ)で表面を引いて細かい凹凸のテクスチャーをつける仕上げ方法です。

特徴

  • 表面の凹凸が滑り止め効果を発揮する
  • 雨水が溝に入り込み排水性が向上する
  • 凹凸に汚れが溜まりやすく清掃は手間がかかる

向いている用途

  • 屋外駐車場・駐車スロープ
  • 歩道・アプローチ(歩行者用)
  • バイク置き場・自転車置き場
  • 雨がかかる屋外の作業エリア

選び方のポイント

「人や車が滑らないことを優先する屋外」→ 刷毛引き仕上げ
「清掃性・美観・塗床下地精度を優先する室内」→ 金鏝仕上げ

また、金鏝仕上げは職人の技術が仕上がりに大きく影響します。熟練職人が少なくなっている現在、高精度な金鏝仕上げができる業者は限られています。

よくある質問

Q. 同じ現場で両方の仕上げを混在させることはできますか?
A. はい、屋内は金鏝仕上げ、屋外や傾斜部分は刷毛引き仕上げというように、エリアごとに使い分けることができます。
Q. 刷毛引き仕上げ後に塗床を施工できますか?
A. 刷毛引き後に塗床を施工すると凹凸が塗床に影響します。塗床下地が必要な場合は金鏝仕上げ、またはセルフレベリングによる平滑化が必要です。

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