「床が平らではない」「仕上げ材を貼ったら浮いてしまった」という問題の多くは、下地の「不陸(ふりく)」が原因です。不陸とは床面の凹凸・傾き・波打ちの総称で、放置すると様々な問題を引き起こします。
不陸が引き起こす問題
- タイル・フローリング・塗床などの仕上げ材が浮く・剥がれる
- 床鳴り・軋みが発生する
- OAフロアが正常に設置できない
- 転倒事故のリスク(特に高齢者施設・商業施設)
- 美観の低下(フロアの凹凸が目立つ)
不陸の主な原因
1. コンクリート打設時の施工不良
均しが不十分だった、バイブレーターの使い方が不適切だったなど。新築・改修工事後に発生しやすい。
2. 経年劣化・沈下
地盤沈下・躯体の変形・モルタル下地の収縮などで時間をかけて不陸が生じる。
3. 既存仕上げ材の撤去後の下地露出
タイルやフローリングを剥がした際に下地が凸凹になるケース。リノベーション工事でよく発生。
不陸の許容差(仕上げ材別の基準)
| 仕上げ材 | 許容不陸 |
|---|---|
| 塗床(エポキシなど) | ±2mm以内(3mにつき) |
| フローリング(直貼り) | ±2mm以内 |
| タイル(接着) | ±3mm以内 |
| OAフロア | ±1mm以内(精度が高い) |
補修工法の選択
不陸量が少ない(5mm以内):セルフレベリング材が最適。流し込むだけで高精度な水平面が完成します。
不陸量が大きい(5mm以上):モルタル厚塗り補修またはセルフレベリングの複数回施工が必要です。
局所的な欠損・段差:モルタル・エポキシモルタルで部分補修を行います。
よくある質問
- Q. 不陸の確認はどうやってすればいいですか?
- A. 3mのレベルアルミ定規(レベルゲージ)を床面に当てて隙間を測定します。水平器やレーザーレベルも使用されます。専門業者による精密測定もお気軽にご相談ください。
- Q. リノベーション前に不陸補修は必要ですか?
- A. 仕上げ材の種類によりますが、フローリング・塗床・タイルを貼る場合は事前の不陸補修を強くお勧めします。後から問題が出ると補修コストが数倍になります。
