改修工事の見積りに出てくる「カチオン処理」「カチオン系補修材」。これはプラスの電荷(カチオン)を持つ樹脂入りセメント材料で、密着力が非常に高い下地調整材のことです。薄塗りできて剥がれにくい、改修の定番材料です。
なぜ剥がれないのか
コンクリートやモルタルの表面はマイナスに帯電しています。カチオン系材料はプラスに帯電した樹脂を含むため、下地と電気的に引き合い、分子レベルで密着します。通常のモルタルでは付着が難しいツルツルした下地、塗膜の残った下地、脆弱になった下地でも、薄塗りで確実に付くのが強みです。
主な使いどころ
- 床の下地調整: 塩ビタイル撤去後の接着剤残り面、レベルの微調整(1〜10mm程度の薄塗り)
- セルフレベリング前の下処理: 吸水調整と密着層を兼ねる
- 外壁・躯体の断面修復: 欠け・剥落部の充填、鉄筋まわりの防錆を兼ねた補修
- モルタル浮きの補修: 注入工法と組み合わせて
普通モルタルとの使い分け
厚みが取れる場所・面積が大きい場所は普通モルタルや流し材のほうが経済的です。カチオン系が活きるのは「薄い・付きにくい・確実性が要る」場面。単価は高めですが、剥離してやり直すコストを考えれば、条件の悪い下地では最初からカチオンを使うのが安上がりです。
施工の注意点
密着力が高いといっても、レイタンスや油分・ほこりの上からでは性能が出ません。研磨・清掃という基本の下地処理は省けない点は普通モルタルと同じです。また可使時間が短めの材料が多く、練り置きにも注意が必要です。
iCraftにご相談ください
合同会社iCraftは、カチオン処理を含む下地調整から、セルフレベリング・仕上げまで床改修を一括施工します。東京・埼玉・千葉・神奈川、現地調査・お見積りは無料です。
