コンクリートの改修や増し打ちの見積りに出てくる「レイタンス除去」。レイタンスとは、打設時にブリーディング水と一緒に表面へ浮き上がり、固まった脆弱な薄い層のことです。見た目はコンクリートでも、強度はほとんどなく、この上に何を施工しても密着しません。
レイタンスができる仕組み
打設後、コンクリート中の水(ブリーディング水)が表面に浮くとき、セメントの微粒子や骨材の泥分も一緒に運ばれます。水が蒸発した後に残るのがレイタンスで、粉っぽく、爪で削れるほど脆い層です。程度の差はあれ、どんな打設でも発生します。
除去しないと何が起きるか
- 増し打ち・モルタルの剥離: 新旧コンクリートの界面がレイタンスだと、一体化せず浮き・剥がれの原因に
- 塗床・接着剤の密着不良: 塗膜ごとレイタンスが剥がれる
- セルフレベリングの接着不良: プライマーがレイタンスの上に乗るだけになり、下地ごと浮く
「下地処理を省いた施工は数年で剥がれる」と言われる理由の代表格が、このレイタンスです。
除去の方法
ディスクサンダーやポリッシャーでの研磨、ショットブラスト、ケレンなど、面積と程度に応じて選びます。判断の目安は、表面を削って骨材や締まったコンクリートの面が出るまで。除去後は集塵・清掃し、施工する材料に応じたプライマー処理へ進みます。打継ぎ処理としての目荒らしと合わせて行うことも多い工程です。
見積りでの確認ポイント
床改修で「下地処理一式」とだけ書かれている場合、研磨・レイタンス除去が含まれるのか確認をおすすめします。ここを省いた安い見積りは、剥離リスクを後回しにしているだけかもしれません。
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