シーリング材には、カートリッジをガンに入れてそのまま使う「1成分形(1液)」と、基剤と硬化剤を現場で撹拌して使う「2成分形(2液)」があります。使い分けの結論は、少量・部分補修は1液、数量のまとまる新築・全面打替えは2液です。
1成分形(1液): 手軽さが武器
空気中の湿気などと反応して表面から硬化するタイプです。320mlカートリッジをコーキングガンにセットするだけで使え、撹拌機も洗浄も不要。サッシ数本の補修、少量の打替え、細かい部位の止水にはこちらが合理的です。弱点は、深い目地では内部の硬化に時間がかかることと、材料単価が2液より割高なこと。
2成分形(2液): 数量勝負の主力
基剤と硬化剤(+トナー)を専用撹拌機で練り、ペール缶からガンに詰めて使います。化学反応で内部まで均一に硬化するため深い目地にも強く、材料単価が安いので数量が多いほど経済的。新築の外壁一式や大規模な打替えは2液が標準です。弱点は、撹拌の計量ミスが硬化不良に直結すること、段取り・洗浄の手間があるため少量では非効率なこと。
使い分けの目安
- 〜数十m程度: 1液(段取りが軽く、材料ロスも少ない)
- 数百m以上: 2液(材料費で逆転する)
- 深い目地・ガラス廻り等の特殊部位: 材料指定に従う
必要量の計算は材料数量計算機で、目地寸法から1液の本数・2液の缶数を出せます。
品質面の注意
2液の硬化不良は「撹拌不足・計量ミス」というヒューマンエラーから起こります。撹拌時間の管理、着色剤による混ざり具合の目視確認、可使時間内の使い切り——道具ではなく管理が品質を決める点は、1液の手軽さと対照的です。
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