土間コンクリートの打設現場には、聞き慣れない名前の道具が並びます。トンボ、レーキ、タンパー、ジョインター——それぞれに明確な役割があり、どの道具をどの順番で使うかが、そのまま施工の工程になっています。道具から土間打設を理解してみましょう。
レーキ: 荷受け直後の粗均し
生コンをポンプや一輪車で降ろした直後、まず山を崩して大まかに広げるのがレーキ(コンクリートレーキ)です。熊手状の道具で、材料を「移動させる」工程。ここで厚さの過不足を大づかみに整えておくと、後の均しが楽になります。
トンボ(定規): レベルを決める均し
アルミの定規やトンボで、レベルポイントに合わせて表面を引き均します。床の高さと平坦さは、この均しでほぼ決まります。押えの鏝は表面を締める道具であって、高さを直す道具ではありません。「均しの精度=床の精度」です。水勾配もこの工程でつくります(水勾配の解説)。
タンパー: 骨材を沈める
網状の板を持ち上げて落とす道具で、表面を叩いて粗骨材(砂利)を沈め、モルタル分を表面に引き出します。これをやっておくと、後の鏝押えで骨材が引っかからず、緻密な表面がつくれます。打設面積や配合によっては省略されることもありますが、金鏝仕上げの質を上げる一手間です。
鏝・ジョインター: 仕上げと目地
ブリーディング水が引いたら、木鏝ずり→金鏝押え(複数回)で表面を締めます。広い現場ではトロウェル(機械鏝)を併用(トロウェルの解説)。ジョインター(目地鏝)は、硬化前に目地を切る道具です。
道具の順番は「材料の状態」の順番
レーキ→トンボ→タンパー→鏝という順番は、生コンが軟らかい状態から硬化していく過程に対応しています。つまり各道具の出番はコンクリートが決める。時間で区切れない工程を、材料の状態を見て進めるのが土間屋の技術です。
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