屋外の土間や水を使う床で仕上がりを左右するのが「水勾配」です。勾配の目安は1/100〜1/50(1mで1〜2cm)。この記事では、水勾配の考え方と、土間コンクリートでの付け方を解説します。
勾配の目安と使い分け
- 1/100(1%): 金鏝のような平滑な仕上げで、確実に排水したい最低ライン
- 1/50(2%): 駐車場・屋外土間の標準。体感でわずかに傾きを感じる程度
- 刷毛引きなど粗面仕上げ: 表面抵抗が大きいぶん、緩い勾配では水が残りやすい。1/50寄りに
勾配が緩すぎると水たまり、急すぎると台車が流れる・物が転がるなどの使い勝手の問題が出ます。用途との折り合いで決めます。
どこへ流すか: 排水計画が先
勾配は「排水口・側溝・敷地外のどこへ水を集めるか」を決めてから逆算します。集水枡や排水溝の位置が悪いと、正しい勾配を付けても水は残ります。既存の排水に合わせる改修では、現況レベルの実測が計画の出発点です。出入口・建具下端・既存床との取り合いで高さの制約がある場合、勾配が確保できないこともあり、その場合は排水溝の追加などで解決します。
勾配は「均し」でつくる
土間コンクリートの勾配は、レベルポイントを勾配なりに設定し、定規・トンボの均しでつくります。押えの鏝で後から傾きを直すことはできません。つまり勾配の精度は打設時の墨出しと均しで決まります。なお、セルフレベリング材は水平に広がる材料のため勾配床には使えません。勾配が必要な床の薄い調整はモルタルで行います(モルタル勾配仕上げの解説)。
水たまりができてしまった床の改修
既存土間の水たまりは、部分的なモルタル調整か、レベルを実測したうえでの増し打ち・打ち直しで解消します。範囲と深さによって最適解が変わるため、現地調査で判断します(増し打ちと打ち直しの判断解説)。
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