「水勾配をつけたい」——このとき出番になるのがモルタル勾配仕上げです。セルフレベリングは水平にしかならず、コンクリート増し打ちは厚さ60mm以上が必要。その間を埋めるのが左官の勾配モルタルです。
モルタル勾配が選ばれる場面
- バルコニー・ベランダの防水下地(排水口へ向けた勾配)
- 厨房・機械室など水を流す床の勾配調整
- 既存土間の水たまり解消(部分的な勾配修正)
- 出入口の段差すりつけ・スロープ
数mm〜50mm程度の厚み調整を、狙った方向に傾けてつくれるのがモルタルの強みです。
施工のポイント: 定規と墨が命
勾配の精度は、排水口と外周の高さを墨出しし、定規ずりで面をつくる段取りで決まります。仕上げは、上に防水がのるなら木鏝・金鏝の下地仕上げ、露出で使うなら金鏝押えや刷毛引きと、次工程から逆算します。特に防水下地としてのモルタルは、勾配だけでなく「窪みのない面」であることが重要で、水たまりは防水層の劣化を早めます。
薄塗り部の剥離を防ぐ
勾配モルタルの弱点は、排水口付近など数mmまで薄くなる部分の割れ・剥離です。対策は、ポリマー入り・カチオン系材料の使用、下地の目荒らしと吸水調整、必要に応じたすりつけ範囲の拡大。ここを省くと数年で浮きが出ます(カチオン系補修材の解説)。
防水工事とセットで考える
勾配モルタルの多くは防水の下地です。防水層の種類(ウレタン・シート・FRP)によって求められる下地条件が違うため、勾配と防水を別業者に分けると齟齬が出がちです。下地から防水まで一社で計画するのが確実です。
iCraftにご相談ください
合同会社iCraftは、勾配モルタル・下地調整から防水工事まで一括で施工します。水たまり・雨漏りの相談も歓迎です。東京・埼玉・千葉・神奈川、現地調査・お見積りは無料です。
