屋上防水の改修見積りにある「改修用ドレン」。これは既存の排水口(ドレン)の内側に被せて設置する、鉛やステンレスのつば付き排水部材です。小さな部材ですが、屋上で最も水が集まる弱点部を守る、改修の要と言えます。
なぜドレンが雨漏りの多発地点なのか
ドレンは屋上の全ての水が集まる場所であり、防水層と鋳物の排水金具という異種材料の取り合いでもあります。経年で金具まわりの防水が切れる、金具自体が錆びて痩せる、排水管との接続部が劣化する——雨漏り調査でドレンまわりが原因というケースは非常に多いのです。
改修用ドレンの仕組み
既存ドレンを撤去せず、つば(フランジ)付きの新しいドレンを既存の排水管に差し込み、つば部分を新しい防水層と一体化させます。これにより、劣化した既存ドレンと排水管接続部を、新しい防水層がまるごとバイパスする構造になります。既存管との接続は蛇腹ホースで確実に導水します。
注意点: 口径が一段小さくなる
既存管に差し込む構造上、排水の有効口径はやや小さくなります。ドレンの数が少ない屋上や集中豪雨時の排水能力は事前に確認が必要で、場合によってはオーバーフロー管の増設も検討します。また、つばの下に水が回らないよう、防水層との一体化処理(メーカー指定の増し張り・補強)が品質のポイントです。
ドレンを守る一番安い方法は清掃
改修したドレンも、落ち葉やゴミが詰まれば水位が上がり、防水の弱点を突かれます。年2回の清掃だけで防水の寿命は確実に延びます(ドレン清掃の解説)。
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