土間コンクリートに入れる補強材には、ワイヤーメッシュ(溶接金網)と鉄筋(異形鉄筋)があります。結論から言うと、一般的な土間はワイヤーメッシュで十分、重荷重や構造的な役割を持つ床は鉄筋という使い分けが基本です。
そもそも何のために入れるのか
コンクリートは圧縮に強く、引張りに弱い材料です。土間の場合、メッシュや鉄筋の主な役割は「ひび割れを完全に防ぐ」ことではなく、ひび割れが発生したときに幅が広がらないよう抑え、床の一体性を保つことです。乾燥収縮によるひび割れ自体は目地で制御します(目地計画の解説)。
ワイヤーメッシュ: 土間の標準
φ6mm×150mm目の溶接金網が定番です。シート状で敷くだけのため施工が早く、コストも安い。倉庫・店舗・駐車場など、人と一般車両程度の荷重ならこれで足ります。重ね幅(1目以上)と、スペーサーによる高さの確保(厚さの中央〜やや上)が品質のポイントです。床に置いたまま打つと意味がありません。
鉄筋: 重荷重・構造床
D10〜D13を200mm前後の格子に組む配筋は、フォークリフトが走る工場の床、大型ラックの下、構造スラブを兼ねる土間などで使います。メッシュより強度・剛性が大きく取れるぶん、加工・結束の手間とコストがかかります。設計図書がある現場では図面の指定に従います。
使い分けの目安
- 人・台車・乗用車 → ワイヤーメッシュ(φ6×150)
- トラック・フォークリフト → 太径メッシュまたは鉄筋(厚さ増も検討)
- 構造スラブを兼ねる・設計指定あり → 図面どおりの配筋
- 60mm程度の薄い増し打ち → メッシュ+差し筋で既存と一体化
かぶり厚を忘れずに
補強材はコンクリートの中の適切な高さにあってこそ機能します。スペーサーで浮かせ、表面からも底からも適切な距離(かぶり)を確保します。詳しくはスペーサーとかぶり厚の解説へ。
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